台湾旅行(1) 機内で突然の顔面痛に襲われ、海外で病院初体験

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6月の下旬、台北を3日間旅してきました。この時期の台北は、雨季も終わりに差しかかり、ぐんぐん気温が上がり始め、マンゴーやパイナップルなどの夏のフルーツが旬を迎えます。
今回は、故宮博物院や九扮などの有名観光スポットはすべてパスして、グルメ旅を堪能してきます!

機内で突然の顔面痛

金曜日、朝の便で羽田を出発し、台北松山空港まで3時間40分の空の旅。機内食は、到着後のオヤツ(駆けつけいきなりマンゴーかき氷)にそなえてセーブするつもりだったのですが、甘辛くジューシーな照り焼きチキンと卵の相性が抜群で、ペロリと完食してしまいました。

食後30分ほどウトウトして目を覚まし、ちょうど機内では「当機はこれより着陸に向けて高度を下げてまいります」とアナウンスが流れているころ、何やら突然左目の上あたりに妙な違和感を感じました。

左眼の奥の方で「ピキピキ」と音がしたと思ったら、そのあと急に額のごく狭い範囲が締め付けられるように痛くなってきて、しかも痛いところを軽く指で触れただけで、「ピリピリッ」と痛みが走り、これまで経験したことのない事態に、「もしや、脳の血管が切れたのでは!?」とか、「いつのまにか血栓ができていて破裂したのでは!?」など良からぬ不安が頭を駆け巡り…

そうこうしているうちに、眼下には淡水河と台北の街並みが見え、飛行機は着陸態勢に。予期せぬアクシデントに見舞われながら、大きな不安を胸に台北に降り立ちました。

空港の中にはクリニックは無いようで、空港スタッフの方に医務室まで案内してもらい、血圧を測ると…なんと、上が169!!
「あなた、いつもこんなに高いの?」「いえ、むしろ低血圧気味ですよ…」

看護師さんとこんなやり取りをして、すぐ病院に行くように言われたのですが、荷物をコインロッカーに預けてまた戻ってくるのも面倒なので、お礼を言って、とりあえずホテルへ向かいました。

今回の滞在先は「オークラ・プレステージ台北」。いったん部屋に荷物を置き、ロビーの一角にあるコンシェルジュデスクで、病院を紹介してもらいました。
コンシェルジュデスクには日本人スタッフが常駐しており、旅行中のさまざまな相談に乗ってもらえます。(この方には滞在中すごくお世話になりました。)

あいにく日本語ができる先生はいないけど英語なら通じるとのことで紹介されたのは「馬偕記念医院」。100年以上の歴史を持つ、台湾最大の医療センターのひとつです。

こちらは急患入り口。

いざ病院へ

病院はオークラからも近く、タクシーですぐに到着。1階にある総合受付を訪ねると、日本語が堪能な女性が手続を手伝ってくれました。そして案内されたのは「家庭医学科」という日本では聞き慣れない診療科。日本で言うところの総合診療科にあたるようです。

「ただいま25番の人診察中です」

スマホで「くも膜下出血、前兆」とか「脳梗塞、前兆」とか検索しながら、待合室のソファで待つこと1時間半…やがて診察室から白衣を着た先生が出て来てそのまま戻って来ず、やがて看護師さんたちが後片付けを始めました…

「もしや、今日の診察終了!?」

診察申込用紙に自分の名前を漢字書いたのですが、すでに台湾語読みで呼ばれ、返事がないので飛ばされていたようです…ローマ字で書くべきだった…

幸い、残っていた別の先生が診てくれることになりました。診察室に入るとまた血圧測定。すると…さっきよりも高い、188!!
「いつもこんなに高いの?」と空港の医務室と全く同じやりとりをして、でも今は痛みも治まってきているようなので心配は要らないですよ、とのことでした。ひとまず安心。

処方箋で鎮痛薬を出してもらい、保険適用外にもかかわらず診察料と合わせてわずか528元(約1,830円)でした。

「馬偕記念医院」
台北市中山區中山北路2段92號
MRT「雙連」駅から徒歩2分
TEL 886-2-2543-3535
救急は24時間受付
http://www.mmh-imsc.org/ja/

今までにない痛みに、脳梗塞か⁈クモ膜下出血か⁈と心配しましたが、あとで調べてみると、飛行機が高度を下げる時に気圧が上昇して、急激に空気が副鼻腔に流れ込み眼の奥や前頭部が痛み出すことがあり、「飛行機頭痛」と言うそうです。

台北の空はまだ明るいけど、時刻はもう午後6時。思わぬトラブルで到着早々3時間もロスしてしまった。。。

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